真中記念クリニックとは?
地域の皆様のよりよい生活の維持・回復にお役に立ちたい
真中記念クリニックは、整形外科クリニックとして平成5年5月に開院して以来30年以上にわたり、患者さんに寄り添った医療サービスで地域医療に貢献して参りました。当クリニックの名前の由来となる真中すずは、群馬県で最初の女医として、また産婦人科医として、長きにわたり地域医療と女性の地位向上に身を投じ、県民の母といわれた医師でした。真中すずの曾孫にあたる現院長も、診療科目は変わりましたがその遺志を継ぎ、整形外科診療を通して地域密着型の医療を実践しています。
整形外科は、人生を長くすることだけでなく、人生をいかに太くするかを考え実践する診療科目です。日々の楽しみ、移動・旅行の自由、スポーツ活動の自由、そして会いたい人に会いたいときに会える。そんな日常の幸せをいかにサポートできるかを真剣に考えています。教科書通りの対応の押しつけではなく、患者さん一人一人の健康状態、家庭環境、社会環境に合わせ最適化した医療サービスを提供できるよう、日々努力しています。
このたび患者さんのさらなる高齢化や、実働世代の多様な勤務形態に柔軟に対応するため、令和5年5月より、平日診療に加えて土曜、日曜、祝日もすべて終日診療を行う体制となりました。
診療案内
診療内容(整形外科)
- 首や腰の痛み
- 手足のしびれ、神経痛
- 肩こり、五十肩
- 股関節や膝関節の痛み
- 骨折・脱臼・捻挫などの外傷
- スポーツ障害
- 成長期の障害
- 関節リウマチ
- 痛風
- 骨粗鬆症
- 交通事故
- 労働災害
- インフルエンザ予防接種
- 各種診断書(介護保険意見書、身体障害者診断書、証明書等)
医師紹介
家坂 一穂
群馬県出身。医学博士、日本整形外科学会認定整形外科専門医。
家坂先生は平成7年に群馬大学医学部を卒業後、大分医科大学付属病院にて整形外科研修を開始しました。その後、九州・沖縄地区で最大の手術症例数を誇る熊本整形外科病院(ハンドボール日本代表担当病院)や、虎ノ門病院系列である国家公務員共済組合連合会―新別府病院にて研修を終了しました。
平成12年大分医科大学大学院医学博士課程に進み、人工関節や骨折治療を中心とした力学解析(バイオメカニクス)の分野においてシカゴでの国際人工関節技術総会(ISTA)、北京での環太平洋リウマチ学会総会、マウイ島での日米手の外科学会合同総会などの国際学会で発表した研究が国際的に注目を集め、平成13年よりニューヨーク大学医学部整形外科学教室に招待され客員研究員として就任しました。ニューヨーク大学整形外科学教室にて全米から選抜された整形外科研修医たちの臨床技術および研究指導をする一方で、人工関節(ひざ関節、股関節)、スポーツ医学、骨折治療法、靭帯再建法(ひざ前十字靭帯)など幅広い研究活動を行い、米国整形外科学会総会、米国整形外科基礎研究学会総会、米国外傷学会、米国手の外科学会、米国人工関節学会などにて多くの研究を発表、出版されました。中でも家坂先生が発表された人工関節の手術方法は人工関節の耐用年数を改善する方法として期待されており、アメリカやヨーロッパの整形外科の教科書でも引用される程注目されています。
これまでに国際学会での発表は30回以上、国際一流雑誌での発表は20本を超えます。これらの国際的業績が認められ、平成16年6月、ニューヨーク大学医学部学長の推薦により日本人として初めてニューヨーク大学整形外科研究過程を卒業されました。帰国した後は大分大学医学部整形外科にて外来医長を務め、整形外科研修医、臨床研修医、および医学部学生の指導にあたりました。
平成18年10月より真中記念クリニックにて多くの患者さんの治療にあたっております。
主要論文
- Iesaka K, Tsumura H, Sonoda H, Sawatari T, Takasita M, Torisu T. The effects of tibial component inclination on bone stress after unicompartmental knee arthroplasty”, Journal of Biomechanics. 35(7): 969-974, 2002
- Iesaka K, Jaffe WL, Kummer FJ. Effects of preheating of hip prostheses on the stem-cement interface. Journal of Bone and Joint Surgery. 85-A(3): 421-427, 2003.
- Iesaka K, Jaffe WL, Kummer FJ. Effects of the initial temperature of acrylic bone cement liquid monomer on the properties of the stem-cement interface and cement polymerization. Journal of Biomedical Materials Research. 68B(2): 186-190, 2004.
- Iesaka K. Thermal factors affecting stability and durability of cemented metal prostheses. Journal of Biomechanics. 37: 422, 2004.
- Iesaka K, Kummer FJ, Di Cesare PE. Stress Risers Between Two Ipsilateral Intramedullary Stems: A Finite-element and Biomechanical Analysis. J. Arthroplasty. 20(3): 386-391, 2005.
- Iesaka K, Jaffe WL, Kummer FJ. The effects of fluid penetration and interfacial porosity on the fixation of cemented femoral components. J Bone Joint Surg Br. 87(9): 1298-1302, 2005.
- Iesaka K, Kubiak EN, Bong MR, Su ET, Di Cesare PE. Orthopedic surgical management of hip an dknee involvement in patients with juvenile rheumatoid arthritis. Am J Orthop. 35(2): 67-73, 2006
- Iesaka K, Jaffe WL, Kummer FJ. Integrity of the stem-cement interface in THA: effects of stem surface finish and cement porosity. J Biomed Mater Res. 87B(1): 77-82, 2008.
主要学会発表
- Iesaka K., Jaffe WL., Kummer FJ. The effect of intra operative stem warming on the strength of the cement-prosthesis interface. 48th Annual meeting of the Orthopaedic Research Society, Dallas, TX., 2002
- Iesaka K., Finite-element analysis of the wrist joint after partial desis of the carpal bones. 9th Asian Pacific League of Associations for Rheumatology (APLAR) Congress 2000, Beijing, China.
- Iesaka K, Sakaguchi M, Ikuta T, Yamamoto K. A clinical study of stress fracture in sports activities. The 3rd International Congress of Sports Medicine and Handball. Kumamoto, Japan. 1997.
- Iesaka K., Tsumura H., Sawatari T., Sonoda H., Takasita M., Torisu T. Finite element analysis of proximal tibia after uniconpartmental knee arthroplasty. The 15th Annual Symposium of the International Society for Technology in Arthroplasty, Chicago, IL, 1999
- Iesaka K, Jaffe WL, Kummer FJ. Improved fixation of cemented THA by surgeon control of methylmethacrylate monomer and stem temperatures. 70th annual meeting of the American Academy of Orthopaedic Surgeons, New Orleans, LA, 2003
- Iesaka K, Kummer FJ, Di Cesare PE. Stress risers Between Ipsilateral Intramedullary Stems: A Finite Element and Biomechanical Analysis. 71st Annual meeting of the American Academy of Orthopaedic Surgeons, San Francisco, CA, 2004.
- Iesaka K, Walker PS, Forman RE, Kim DE, Patel YG, Wei CS, Balicki MA. Accuracy of freehand cutting in simulated total knee surgery. Annual ociety meeting of the International Society for Computer Assisted Orthopaedic Surgery, Chicago, IL, 2004.
- Iesaka K, Jaffe WL, Kummer FJ. Effects of Stem Surface Finish and Stem Preheating on the Integrity of the Stem-Cement Interface. Podium presentation, 72nd Annual meeting of the American Academy of Orthopaedic Surgeons, Washington DC, 2005.
平山 隆久
栃木県出身。医学博士、日本整形外科学会認定整形外科専門医。
平山先生は平成7年に群馬大学医学部卒業後、大分医科大学付属病院にて整形外科研修を開始。 続いて九州北東部の中核病院である川嶌整形外科病院(年間手術数約1500例)にて研修を完了した後に大分医科大学大学院医学博士課程へ進みました。
博士論文研究では骨粗しょう症や関節リウマチなどで問題になる破骨細胞(はこつさいぼう、骨を吸収する細胞)についての研究を行いました。平山先生の研究グループは世界で初めて、ヒトの血液中の細胞を使って人工的に破骨細胞をつくった事で有名です。平成10年には日独合同リウマチ学会(スイスのチューリッヒにて開催)においてこの分野で日本を代表する研究者として講演しました。
こうした国際的学会活動により研究成果が国際的に評価され、平成11年にはイギリスの最高研究機関であるオックスフォード大学へ留学し、更なる研究を行いました。人間の骨は年齢や病気(主に関節炎)、人工関節などの異物に対する反応により一部が溶ける(骨融解)現象を示す事があり、平山先生のグループの研究はこの分野において現在でも高く評価されており、その研究技術は現在でも世界中で応用されています。平山先生の研究はオックスフォード大学でも高く評価され、1999年にはイギリス整形外科基礎研究学会総会(British Orthopaedic Research Society)にて平山先生のポスターがトップ賞を受賞されました。
平成12年に帰国後は大分医科大学整形外科学教室にて高度医療の一翼を担いながら整形外科研修医らの臨床技術指導を担当しました。この間、国際学会や一流専門誌(米国内分泌学会誌、米国病理学会誌など)に多くの論文を発表されました。この後福岡整形外科病院(ダイエーホークス、アビスパ福岡担当病院)での勤務を経て大分県津久見市立病院の整形外科部長に就任しました。こうした多くの臨床経験を積んだ後に虎ノ門病院系列である国家公務員共済組合連合会の新別府病院整形外科に抜擢され、大分県屈指の救急指定病院として多くの複合外傷の治療や年間約200例以上の人工関節置換術、膝関節靭帯再建術を行っていました。
平成18年10月より当クリニックにて多くの患者さんの治療にあたっております。